お客様より「コマツ(KOMATSU)WA470-6型の中折れホースが劣化したので、出張で交換に来てほしい」と電話でご依頼をいただきました。
今回の依頼内容は、何度かお引き受けした経歴のある作業でした。ホイールローダーの中折れホースはインチ~インチ2分と太い油圧ホースになっております。事前に15年の実績の中から同様の規格を探し出し、工場で製作をして現場へ向かいました。
現場は製鉄所構内にあるお客様の重機用修理場です。油圧ホース交換対象のホイールローダー、コマツ(KOMATSU)WA470-6型が停められていました。
「劣化している」とご依頼のあった中折れホースを確認すると、油圧ホース全体が経年劣化によるひび割れが起こっていました。
ホイールローダーの中折れホースには作動油が大量に入っています。油圧ホースを取外すと、大量の作動油が流れ出てくるため、処理が大変です。通常ですと、オイルを全て抜いた状態で重機を引き受け、作業する案件でしたが、今回はお客様から「入れ替えるオイルの在庫が無いのでなるべくオイルを流さないでもらいたい」とご要望がありました。
油圧ホース修理サポートでも作動油をご用意しておりますが、今回の修理箇所だと大量購入でコストがかかってしまいます。ですので、最大限に作動油の流出を抑えた方法で交換することとなったのです。
ここで大切なのは1人で作業をしないという事。油圧ホースを取外したその瞬間に作動油がドッと流れ出てしまうので、その前に油止め(メクラ)で口を塞いでしまわなくてはならないのです。対象の油圧ホースが細ければ一人作業も可能ですが、インチクラスの油圧ホースを外すには両手がふさがってしまいます。そのため、今回現場へは2人で向かいました。
前述の方法で油圧ホースを安全に取り外し、工場で製作した新しい油圧ホースを取り付けました。
使用したのは280Kg圧のインチとインチ2分のもの。金具は雌ユニファイのフラットシートとコマツフランジスタンダードです。全ての油圧ホースには保護材であるスパイラルを取付けました。
ピカピカになったコマツ(KOMATSU)WA470-6型の中折れホース。
長持ちしてユーザー様を助けてくださいね!
作業内容に合わせて的確な人員で急行!
15年の実績から困難な作業も対応いたします。