油圧ショベル IHI30Z【岡崎市】走行ホース交換

IHI 30Z 金具の腐食によりキャタピラが突然停止!走行ホース交換

山林の地盤改良工事の現場で重機をお使いになられているお客様より、
「昨日まで 調子よく動いていたんだけど、今朝使おうと作業場を移動してたら突然片側のキャタピラが動かなくなって油が漏れてきているから すぐに直しに来て下さい!」と出張のご依頼をいただきました。

急いで現場に急行します。
作業場で立ち往生しているミニ油圧ショベル(IHI/30Z)のキャタピラーのカバーを開けると、中は土砂が詰まりガチガチに固まっています。

工具を使い土を掻き出すこと数分。
IHI30Z(ミニ油圧ショベル)の走行ホースがようやく見えてきました。
油圧ホースは4本つながっています。

よく見ると「金具部分の腐食」が確認できます。
長期にわたり土が張りついた状況下で、雨水や大気中の汚染物などが金属表面に付着し被膜が破壊され 腐食が内部へと進行してしまい、中の作動油が油漏れをおこしてしまったご様子です。

出張修理サービスカーに戻り、走行ホースを製作します。
交換するのは油圧ホース 4本です。
2本は、圧力210キロの一般油圧用ゴムホース 長さは1メートル程度 両端に金具を取り付け、保護材として黒チューブを取り付けます。
残りの2本は 圧力140キロの油圧ホースにて同様に製作します。

重機の稼働時の振動で、ホース機体と油圧ホースが「こすれ」を起こさないように細心の注意を払いながら的確な位置でクランプで固定し、油圧ホースを取り付けます。

担当者に重機(IHI30Z/ミニ油圧ショベル)を試運転していただき、油漏れがおきていないことを確認しました。
油圧ホースの脱着に土砂を掻き出す必要があった為、作業時間は約3時間弱で作業終了です。

土詰まりは金具の腐食を早めます
こまめな清掃を心掛けましょう!