高圧・油圧ホースが破損する理由と油圧ホース修理までの応急処置・対処法

高圧ホースが破裂する理由と修理までの応急処置・対処法

もくじ

高圧ホース(油圧ホース)とは

高圧(油圧)ホースとは、建設・産業機械などの可動部や振動部などに使われる配管材です。
JIS規格によりホースの耐えられる圧力が変わります。
基本のホースの耐圧(圧力)は5kgからありますが、JIS規格で認められるものは35kgからです。
建設機械の高圧ホースは、下が〜140kg、210kg、280kg、350kgが一般的であり、海外の高圧ホースは500kgくらいのものまであります。
圧力に耐えるために、中にワイヤーが編みこまれているのものや、ナイロンホースなどもあります。

また、建設機械だけではなく、身近な洗浄機等にも高圧ホースが使われています。
これらのものには、ホース単体を手軽に入手できるものもありますが、ほとんどの物が専門の業者によって修理・交換してもらうことが一般的です。
身近にある機械だからといって、素人が何とかしようとして大きな事故に繋がる可能性もあります。

まずは高圧ホースとはどんなものかを知り、その損傷の原因を知ることが大切です。

油圧・高圧ホースがパンク(破裂)する11つの理由

高圧ホースは、基本4年が交換の目安となっています。高圧ホースが劣化する主な原因はなにか、詳しく見ていきましょう。

熱劣化(外気・酸化)

機械をずっと動かしていると油の摩擦熱が発生したり、機械自体の温度を吸収もしたりして、油圧ホースの中を流れている油の温度が高くなります。

内側からのゴム劣化や内面チューブ劣化

油圧ホース内側のチューブが流体の熱により劣化し、硬化するなどの破裂原因となります。
一般的には80℃の耐熱仕様となっておりますが、使用流体の温度に適した油圧ホースを選定する事が大切です。

外面チューブの劣化

紫外線や雨、寒暖などの外気の過酷な影響を受け、外面チューブの劣化が発生します。
また、エンジン回りの配管の場合は、エンジン熱の影響を受けて劣化が進む事もあります。

油圧ホースの外傷

重機の操作ミスによって作業時に木が倒れてきたり、石が飛んできたり、鉄骨が倒れてきたり、コンクリートの破片が落ちてきたり、鉄骨切断時の火の粉が飛んできたとき等、油圧ホースに直撃して破損する場合もあります。

ねじれ

修理交換時の施工ミス。
油圧ホースの耐圧は、ホース内に補強層(ワイヤー)が編み込まれており(スパイラル構造もある)それによって耐圧力を保持しています。
取り付けの際にねじれてしまうと、補強層がばらけ、耐圧力を失い、破裂や油漏れの原因となってしまいます。

擦れ

重機の振動や油が流れるとホース自体が伸縮して動き、ホース同士がこすれたり、機械やフレームにこすれたりして破損する。

ピンホール

油圧ホースに針でさしたような穴があくこと。
まずは製造上の問題。油圧ホースの製造段階でホースチューブに異物が入る場合があり、それが原因でホースに穴があいてしまいます。
また、最小まげ半径をこえて配管すると、補強層(ワイヤー)が崩れピンホールにつながります。
それぞれのホースに最小のまげ半径があるのに、配管する時にその数値を確認しないで、無理に配管することで補強層が崩れてピンホールが発生してしまいます。

バルジ現象

口金具のカシメを行った際、過挿入や内面チューブの面取り不足などが原因によって内面チューブによりが生じ、チューブが歪むことによって穴が開いてしまうこと。

金具が抜ける

  1. 加締め径の不足(規定値より緩く締めてしまう)
  2. 口金具の挿入不足(ソケット部分へのホース挿入があまい)
  3. ホースの経年劣化により、ホースがやせてしまう為、グリップ力を失う
  4. 外傷(作業中に引っ掛けてしまうなど)
  5. 加工工程ミス(各規定工程を行わず、工程内不良のままASSYしてしまう)

圧力を間違えた ホース選定ミス(修理交換時のミス)

ホース交換時に、ホース圧力を既存のホースや取り付け箇所の流体圧力から判断致します。
その際に圧力選定を間違え、圧力の足りていないスペックを取りつけてしまうと、加圧時に口金具が抜けて大変危険な状況となります。
既存のホースが真っ黒になっていて、規格や品番などが印字してあるけど見えない場合に、ホースを間違えてしまうことも要因の1つです。
分からない時は補強層を確認すれば分かるので、気をつければ防ぐことのできるミスでもあります。

ワイヤー切れ(補強層)・断裂

劣化で断裂する場合は、補強層同士の擦れによってワイヤーが切れ、圧が耐えられなくなって切れてしまいます。
外傷によって油圧ホースが潰れることで中のワイヤーが切れ、圧に耐えられなくなり破裂するのです。
外面チューブが劣化でヒビ割れたり、外傷でめくれたりして中の補強層がむき出しになることで、水などが入り侵食されることでサビてワイヤーが切れてしまいます。

油圧ホース修理サポートサービス ホースラインジャパンでは、機械の構造を把握して、無理な操作によるホースの劣化・磨耗が激しい場合には、お客様に同じトラブルが起きないようアドバイスを行っています。
また、本来の取り付け自体に問題があることもあるので、破損しにくくなるよう、動きが良くなるホースのラインに変える施工も行っています。
油圧ホース修理サポートサービス ホースラインジャパンは PL保険に加入していますので、万が一トラブルが発生しても安心です。

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高圧ホースがパンク(破裂)した時の応急処置

高圧ホースがパンク(破裂)した時の応急処置

なによりも機械のエンジンを止めることが大事です。
修理を弊社に依頼し、その後の機械ですべき仕事が止まることによる、現場工程の見直しをおこなってください。

油の飛散を最小限にするために、周辺道路が坂の場合は油がそれ以上下流に行かないように土留めをしたり、土やアスファルトなどの地面にしみ込まないように砂をまいて油を吸収させます。

油圧ホースが破裂・破損したときのよくある間違った応急処置(危険です)

ビニールテープで油漏れの箇所を抑え手作業を続ける
<油圧ホース破損の間違った応急処置その1>

ビニールテープやウエス、タオルなどで油漏れの箇所を抑えで作業を続けてはいけません。
油は高圧です。絶対に止まりません。
余計に油が飛び散ったり、機械の油がなくなることで故障につながりますし、なによりも油代金がかさみます。
より被害が大きくなるだけですので決して行わないでください。

可能な限り原因をつきとめることで、被害を最小限にとどめる事が可能です。
油が漏れているからといって、必ずしも油圧ホースが原因とは限りません。
配管やシリンダー、バルブから漏れていることもあるので、きちんと見極めをしないと時間とコストを無駄にしてしまうことになります。

お客様自身による油圧ホース自己修理
<油圧ホース破損の間違った応急処置その2>

お客様自身による自己修理で被害が拡大するケースもあります。
いざという時のために予備のホースを持っていたはいいけど、該当箇所の油圧ホースを間違えてとりつけてしまい、ネジ山をつぶしたりネジやパーツが壊れてしまって、結局業者を呼ぶことになり修理コストがかさんでしまうこともあります。

予備ホースを持っての自己修理は、管理がしっかりと行き届き、自己修理できる技術のあるスタッフがいる会社様には安心してオススメできますが、いつ何時トラブルに発展するか分かりません。

油圧ホース修理サポートサービス ホースラインジャパンでは、
予備ホースを持ちご自身で今後の修理がご希望のお客様には徹底した管理・修理指導を行います。

 

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高圧ホースが破損(油漏れ)したら、即修理しないと危険!

油圧・高圧ホースが破損(油漏れ)したら、即修理しないと危険!

高圧ホースは「破損したら」修理するのではなく「破裂する前」に交換しておくことが大切

油圧ホースが破裂する前に、ホースを定期的に点検しておくことが大切です。
しかし、油圧ホースの状態を見てパンクしそうなホースや、劣化の具合で今後の被害を見極めることは、お客様で判断するのは難しいかと思います。
何千と何万という油圧ホースを取り扱ってきたプロだからこそ、判断できるものなのです。

油圧ホースが破損してから交換すると、油処置・破損による他のパーツの破損により修理費用がかさみます

高圧ホースの定期点検を怠り、破損させてしまった場合、当然ホースの交換費用が掛かってきます。
もし、高圧ホースの破損または、破損しかけている状態で機械を動かし続けたことが原因でポンプやユニットが壊れてしまった場合、空の状態でポンプを動かすことになるので、中の部品が飛んでしまい、機械自体の修理に1日以上掛かることになってきます。
最悪の場合、オーバーホールかポンプの交換ということに発展し、大きい機械だと車1台分くらいの費用が発生します。

油圧ホースが破損すると、油圧ホース修理費より二次被害にかかる費用の方が大きい!

また、油がなくなって故障につながることだけが問題なのではなく、周囲に油が飛散して2次被害が発生する事の方が問題です。
機械周辺の環境にもよりますが、例えば、田んぼや畑に油が飛ぶと、作物の収穫高だけでなく、土壌の入れ替えが必要になります。
駐車場の場合なら、敷地と停車していた車のクリーニング、マンションの場合は外壁に油が染み込むので、クリーニングでは済まず、外壁修理などの損害賠償が発生することもあります。
近隣住宅の建物自体のクリーニング、ベランダやそこに干してあった洗濯物などのクリーニング費用なども請求されるでしょう。

油はポンプから流出するだけでなく、霧状に飛散していくため、運悪く風が強い日だったら、被害はさらに広範囲に拡大します。
少しでも油がかかってしまった場所は、全部消毒しないといけません。
保険でも1,000万〜2,000万ほど掛かってしまうケースに発展する可能性もあります。

納期に遅れない事や良い品質の物を生産することに尽力されがちですが、それも健全な機械があってこそ成り立つものです。
その機械の重要パーツである油圧ホースの損傷に気づいていても、「もうちょっとやりたい」「あともうちょっとだから」「ここまで」「これで終わるから」などの思いから作業を続けることは危険です。ちょっとした気の緩みが被害を大きくします。

なにより、一度こういう被害を出してしまうと、信用問題に関わります。
地域に密着してサービスを展開していくことを目指しているのであれば、近隣住民との関係は何よりも大切なはずです。
せっかく気づいてきた信用を無くしてしまわないよう、点検することを日常的に行うことが大切なのです。

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高圧ホースが使われている身近にあるもの|ケルヒャー 洗浄ホース

高圧ホースは建設機械にだけ使われているものではありません。
よく見渡してみると、意外と私達の生活の身近なところに使われています。

高圧ホースが使われている身近にあるもの|ケルヒャー 洗車機 エアコン最近人気の高圧洗浄機。
ベランダや外壁のクリーニング、お風呂場やキッチン周りの清掃、洗車などにも使えることから、ここ数年家庭での使用割合も増えてきています。
ホームセンターや通販などで手軽に購入できることもあり、今後もさらに人気は続いていくことでしょう。

そんな高圧洗浄機にも高圧ホースは使われています。
当然、使用するたびに圧力に耐えることで劣化していくことが考えられます

これらの高圧ホースも、自己修理が難しいものがあります。
高圧洗浄機の油圧ホースは、替えのホースが手軽に入手できますが、圧力や仕様が間違っていると、劣化が早まったり本体の故障に繋がったりします。

多少の修理費は掛かりますが、プロにお任せするのが一番安全です。
その際の修理費を少しでも抑えたいのであれば、やはり日頃から点検や清掃をきちんを行っておくことが大切です。

建設機械も身近な電化製品も、使い方を誤れば大変な事態を招きかねません。
ほんの少しの手間と身近なプロへの連絡。
これだけで被害を最小限に抑えられるのなら、自分で何とかするよりも遥かに簡単です。

まずは油圧ホース修理サポートへご一報ください。

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