油圧ショベル日立(HITACHI)ZX20U-5Aのブレーカーホースを交換してほしいと前日に重機レンタル会社様よりご依頼がありました。
ご依頼の油圧ショベル日立(HITACHI)ZX20U-5Aはレンタル機であり、ユーザー様に貸し出す際に事前のメンテナンスをする必要があります。
油圧ホースの傷がついた箇所や劣化が進んでいるパーツは、重機レンタル中に油漏れを起こす可能性が高く、ユーザー様の作業を中断しかねません。
工期が詰まった現場では、重機作業の中断によるタイムロスは深刻です。
クレームにならないとも言えません。
特に今回ご依頼をいただいたブレーカーホースは作業の特性上、油圧ホースの中でも外傷が多く起こる箇所でもあります。
ご指定された修理現場へ油圧ホース点検にお伺いすると、油圧ショベル日立(HITACHI)ZX20U-5Aは綺麗な駐車場にありました。
油圧ホース点検作業はとてもやり易いのですが、作業時の油漏れなどによる周りを汚さないよう、いつも以上に気を配る必要があります。
普段は油圧ショベルは、アタッチメント部分を地面に接着した状態で作業をしますが、作動油で地面を汚さないよう、あえて腕(アーム)を上げた状態で修理に取りかかりました。
ブレーカーホースとは下の写真をご覧の通り、アタッチメントである油圧ブレーカー内に油圧ホースが入り込んでいるため、作動油が油圧ブレーカーを伝って地面に滴ってしまいます。
油圧ショベルの腕(アーム)を上げて作業することにより、交換する油圧ホースの下にオイル受けを置くことができます。(腕を上げた状態写真を撮り忘れてしまいました、お見せできずすみません)。
このように油圧ホース点検の際、下準備をしておくと、油圧ホースを取外す際、ストップバルブを閉めてもこぼれてくる作動油をオイル受けに受け止めることができます。
油圧ホースの修理はどんな時も、環境に配慮しながら行います。
先にも述べましたが、油圧ショベルのブレーカーホースとは作業による外傷が多く起こる箇所ですので、保護材として密着スプリングを装着させ、頑丈に作るのが一般的です。
↑↑↑写真向かって右側が今回交換したブレーカーホースです↑↑↑
油圧重機・ホース豆知識
油圧ブレーカーとは?
鏨(タガネ)と呼ばれる工具で打撃をあたえて対象物を破壊する、油圧重機に取り付けるアタッチメントのひとつ。
主にコンクリート構造物の破壊に使用されるため、解体現場や道路工事などで活躍します。