お客様より、「日立建機(HITACHI)ZX350LCK-3のアームシリンダー配管のつなぎ目より油漏れしています。Oリングが悪いのかそれともクラック(ひび)のどちらかの可能性があるので、いますぐ見に来ていただきたいのですが・・・。」とご連絡をいただきました。
現場は解体作業現場であり、足元が不安定な工場内です。
現場の担当者の方に重機の状況を説明していただき、修理に取り掛かります。
日立建機(HITACHI)油圧ショベル_ZX350LCK-3のアタッチメント配管アダプター部分のOリングが劣化して切れてしまった事により、油漏れを起こしていました。
Oリング付近からの油漏れを抑える為、お客様自身で何度か増し締めを繰り返した結果、少しずついためてしまった様です。
また別の可能性としてアダプターのクラック(ひび)による油漏れも考えられました。そのため、現像液(探傷液)をアダプターにスプレーし、油漏れがおきていないかを確認しました。
Oリングの付いたねじの緩みの一例として、「振動」「外傷」「クラック(ひび)等」が考えられます。
一般的に配管のつなぎ目あたりからの油漏れの時、Oリングの切れ(経年劣化)を一番に疑いますが、何が原因でアダプターが緩んでしまったのかを考えることが大切です。
アダプターのゆるみが見られ増し締めを繰り返す内にOリング事態にしわが寄り、隙間ができて油漏れを起こす事は油圧ホース修理の事例の中ではよくあることです。
お客様の使われる重機のご利用環境を見せていただきながら、よりよい提案をさせていただきます。