建設機械リース会社のお客様より、出張修理のご依頼をいただきました。
ご依頼内容は、返却された機械のブームシリンダーホースの金具部分が、外傷によって曲がってしまっている為、ホースを交換して欲しいとのことでした。
お客様の重機置き場内にて機体「Kubota(クボタ建機)U-30-6」を確認。
ブームシリンダー下側のカバーに大きな擦れによる傷があり、
ブームシリンダーホースの継ぎ手部分も、若干ではあるものの、変形していました。外的な衝撃によってブームシリンダーホースのロッド側継ぎ手部分が、下から押し上げられたように曲がっている状態でした。
目立った油漏れはなかったものの、今後、変形による油漏れのリスクが高かった為、
油圧ホースとアダプター双方の交換が必要であると判断しました。
ブームシリンダー側のアダプターも変形しており、アダプターを取り外す際に、メスネジを損傷させる可能性がある為、スパナで45°の回転を繰り返し、少しずつ慎重に取り外しを行いました。
万一、メスネジを損傷させた場合でもP F3/8のねじタップをサービスカーに常備しているので、安心して作業を進めることが出来ました。
Oリング側のねじには、損傷がなかった為、ねじタップの出番はありませんでした。あとは、通常のホース交換と同様に、行いました。
今回のように、周辺フレームに外傷で変形がある場合、ホースの復旧後に変形したフレームが油圧ホースに接触し、再び油圧ホースを破損させる可能性がある為、試運転時には、入念に稼働チェックを行い、早期に板金修理のご依頼をお伝えしました。
作業時間は、1時間ほどで終了致しました。
お客様からは、油圧ホース以外の損傷への配慮に感謝いただけました。
<修理詳細>
修理機種:Kubota(クボタ建機)U-30-6
使用部品:NWP210-9-1560L 1005:ML 保護チューブ付き・アダプターAU9-0606(Oリングタイプ)
修理内容:ブームシリンダーホースロッド側・油圧ホースとアダプターの交換
外傷の再発防止を考えた製作と取り付けは
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