「作業中にアームをぶつけて、油圧ホースから作動油が漏れてしまった」とお客様から油圧ホース出張修理依頼のご連絡がありました。
現場は名古屋市港区にあるスクラップ工場の工場内です。
お伺いすると、コベルコ(KOBELCO)SK260DLCのアームがゴミ収集の穴に入ったままの状態で動けずに止まっていました。
ゴミを入れようとアームを穴に入れた際にバケットシリンダーホースをぶつけてしまい、油圧ホースがパンクして作動油が全て漏れ出てしまっていました。
ゴミがたくさんある穴の中ではとても作業しにくいので、天井クレーンを利用することにしました。専用の搭乗機(1人乗り用)に安全帯を付けて乗り込み、お客様の操縦により修理箇所の真横へ可能な限り近づけてもらいました。
修理に必要な工具を想定し、あらかじめ全て搭乗機へ持ち込んで準備していました。
釣り下げられた状態での作業なので、油圧ホースを外す時などに足に力を入れると搭乗機が揺れてしまいます。
バランスがとりにくいので、一先ず油圧ホースの仮止めを行いました。
油圧ホースを仮止めしておけば、アームを穴から引き上げる程度は動かせます。
仮ですがアームを動かせるようになったので、穴から引き上げ、バケットを地面に接着した状態で仕上げの作業に取り掛かりました。コベルコ(KOBELCO)SK260DLCのバケットシリンダーホースをしっかりと取付け、最後に動作確認と他に外傷や劣化がないか点検をしました。
今回はご依頼の油圧ホース以外には特に不備が見当たりませんでした。
こうして無事にコベルコ(KOBELCO)SK260DLCをお客様へお引き渡しすることができました。