「キャタピラー(CAT)ホイールローダー924Hの前輪から油漏れしているようで、出張修理に来てもらいたい」とお客様よりご依頼をいただきました。
現場に到着し、キャタピラー(CAT)ホイールローダー924Hの機体下に潜り込んで確認します。
前輪の下にポタポタと作動油が漏れているのがうかがえました。リフトシリンダーホースの左側が劣化でひび割れをおこしており、そこから作動油がにじみ出ていたのです。リフトシリンダーホースは2本ありますが、反対側の油圧ホースも確認してみると・・・こちらも劣化によりホースが固くなってひび割れがおきていました。
こちらの油圧ホースも油漏れを起こすのは時間の問題です。間もなく油漏れを起こすであろう油圧ホースを放っておくことはできません。再度、作業を中止し、出張修理のサービスカーを待ち、修理が終わるのを待つ。とんでもなく無駄な時間です。そんなわけでお客様に提案すると「ほんと!それはまずいなぁ~。また油漏れ起こして修理に時間取られたら作業とまっちゃうじゃん。すぐ直して!」と、即決です。その場で2本ともリフトシリンダーホースを交換することとなりました。予防修理がいかに大切か、重機を扱う方々はよくご存じです。
キャタピラー(CAT)ホイールローダー924Hからリフトシリンダーホースを取外し、採寸をします。2本とも280kg圧の油圧ホースでした。一方は両側に雌ユニファイのフラットシートの金具を取り付けたもので、もう一方は片側をフランジスタンダードの90°の金具を取り付けました。
修理を終え、動作確認をした後に無事、お客様に引き渡すことができました。
「これでしばらくは大丈夫かな!ありがとう!」というお客様の声を背に、次の現場へ向かいました。
油漏れの恐れあり!
劣化したホースは見逃しません。